わさびヘルスサイエンス研究会

ご挨拶

本わさびは、特有の香りと辛みが魅力で、日本の食文化には欠かせない食材です。現在では、日本国内はもとより、海外にも日本食ブームに乗って「WASABI」の存在が広まっています。
ところで、「本当のわさび」をご存じの方はどれほどいらっしゃるでしょうか?

本わさびは、日本原産の香辛野菜で、われわれ日本人との関係は深く、古くは飛鳥時代には薬草として利用されていました。また、生長が遅く、苗から収穫までに1年半から2年もかかり、ごく限られた涼しい場所でしか栽培できないとても高価なものとして珍重されてきました。
また、わさびの命ともいえる、特有の香りや辛味は揮発性で失いやすく、すりおろしてから1〜3分でそのピークに達し、美味しく感じられるのはそのあと10分程度というたいへんデリケートな生野菜です。

この性質から、わさびは取扱いが難しく、コストも高いため、副原料や食品添加物などを利用して、便利で手軽に使える粉わさびや、おろしわさび、チューブわさびなどの加工品が開発され、わさびが日本の家庭に浸透していきました。
しかし、その代わりに本わさび本来の風味を知らない人が増えました。

さらに、近年ではわさびの機能性の研究が進み、野菜でナンバーワンの解毒力や抗酸化作用、血流改善作用など、新たな効果効能が発見され、マスコミでも注目の食材となっていますが、一般に普及している加工わさびでは、その健康成分は十分な量が含まれていません。

わさびヘルスサイエンス研究会では、もう一度本わさびのおいしさや香辛野菜としての本質を知っていただき、本わさびが持っている健康に良い成分も有効に利用していただけるように本わさびを普及させていきたいと考えております。

そのため、本わさびを科学的な視点を交えながら客観的に評価し、正しい理解と新たな利用方法を広げていきたいと考えております。

平成19年12月
わさびヘルスサイエンス研究会

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